早どりできる芽キャベツで、倒れにくくつくりやすいので家庭菜園に適します。球は包みがよく、きれいにまとまり、下の方からよくそろって太ります。シチュー・スープなど煮込み料理に適します。
植えつけの2週間ほど前に1㎡当たり苦土石灰約100g、1週間ほど前に完熟堆肥約2kgと有機配合肥料約100gを施します。うね幅60~70cm、株間30~40cmを目安に畑をつくります。風あたりが強いところでは、支柱を立てて倒伏を防ぎます。
今までキャベツ類をつくったことのない清潔な土を使用します。セルトレーなどにタネまきし、タネが隠れるほどの土をかぶせ、たっぷりと水やりします。本葉が3~4枚になったころ、畑に植えつけます。あるいは、育苗箱に約10cm間隔でタネをスジまきして、タネが隠れるほどの土をかぶせ、たっぷりと水やりした後、本葉が1.5~2枚になったころ3~3.5号(9~10.5cm)ポリ鉢に植え替え、本葉が5~7枚になったころに畑に植えつけます。
結球するまでにしっかりした草体をつくり上げておくことが大切です。夏の高温には弱いので、敷きワラをして、乾燥を防ぎます。生育期間が長いので、肥料切れさせないように3~4回は追肥します。とくに下方のわき芽が結球し始めるころに、化成肥料あるいは即効性の液肥をほどこします。下の球が太り始めたら黄化した下葉から順次切り落とします。
育苗中はべと病、立枯病に注意し、殺菌剤で予防します。畑ではコナガ、アオムシ、アブラムシなどの害虫を殺虫剤散布により早めに駆除します。
手でおさえてみて、かたくしまってきたら収穫します。とり遅れて雨にあうと割れてしまうので注意します。上手に育てると、1株から100個以上を収穫できます。温暖地・露地栽培では、7月上~中旬まきで8月上~中旬に植えつけ、10月下旬~3月中旬に収穫となります。スープやシチューに利用します。やや苦みがあるのでアク抜きしてから用います。
※栽培方法・時期は目安です。適温でのタネまき、地域の条件に合わせた栽培をお勧めします。